【日産 GT-R 解説】しなやかで鋼のような剛性感

自動車 ニューモデル 新型車
【日産 GT-R 解説】しなやかで鋼のような剛性感
【日産 GT-R 解説】しなやかで鋼のような剛性感 全 8 枚 拡大写真

FMパッケージを基本とする日産『GT-R』のサスペンションは、前:ダブルウイッシュボーン、後:マルチリンクという形式。しかし当然ながら、そこには『スカイライン』などとの互換性はない。

しかし、その土台となるボディは、ホワイトボディの段階で全数が加振検査に回され、周波数特性チェックを受けるという。要するに、ここで剛性値が許容範囲に収まったものしか、そのままラインに通されることはないということだ。

そのほかの特徴としては、電子制御ダンパーの採用があげられる。これはビルシュタイン製の「ダンプトロニック」と呼ばれるもので、減衰力はセンターコンソール上のセットアップスイッチによって「R」「ノーマル」「コンフォート」の3段階に切り換えることができる。ちなみにこのダンパー、名称は別だが中身はポルシェの「PASM」と同じといっていい。

そして、駆動系の末端にしてシャシーまわりの最重要アイテムであるタイヤについては、前:255/40ZRF20、後:285/35ZRF20というサイズが与えられている。見慣れない「F」の文字はランフラットであることを表す。メイクスはブリヂストンとダンロップが用意される。

ランフラットの採用はスペアタイヤレスによる重量軽減という要素が大きい。そのいっぽうでランフラットは乗り心地の悪化が問題となりがちだが、この専用タイヤでは、しなやかなトレッドと必然的に高剛性となるサイドウォールの連結部分の構造を従来のものから一変させ、丸くしなやかに繋ぎ、たわみの段付き感を抑えることによって、乗り心地とコントロール性を向上させているという。そのための試作スペックは、何と200を超えたということだ。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る