日本鉄鋼連盟が発表した2007年の鉄鋼生産概況によると、粗鋼生産量は前年比3.4%増の1億2020万トンとなり、過去最高の生産量となった。
これまで最高だった1973年の1億1932万トンを34年ぶりに記録を塗り替えた。
炉別生産では、転炉鋼が8924万トン、同3.8%増で過去3番目の水準だったほか、電炉鋼が3095万トン、同2.3%増となり、電炉鋼比率は前年比0.2ポイント低下の25.8%となった。
鋼種別では普通鋼が9405万トン、同3.7%増、自動車向けが好調な特殊鋼は2614万トン、同2.4%増となり、6年連続で過去最高記録を更新した。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は1億819万トン、同3.9%増で、5年連続で1億トン台に乗せ、1990年の1億471万トンを抜いて過去最高となった。
品種別にみると、広幅帯鋼と亜鉛めっき鋼板は史上最高となった。
銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は、全て前年を上回り、粗鋼と熱間圧延鋼材生産はともに過去最高となった。
銑鉄生産は8677万1000トンと、同3.0%増となり、6年連続プラスで、史上5番目の高水準となった。