競技用自転車の衝突事故、路上駐車の運転者を書類送検

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昨年7月、千葉県千葉市美浜区内の市道を走行中の競技用自転車が路上駐車していたクルマに追突し、男子高校生2人が衝突した事故について、千葉県警は21日、現場にクルマを路上駐車していた31歳の男を自動車運転過失致死容疑で書類送検した。

千葉県警・千葉西署によると、問題の事故は2007年7月19日午後に発生した。千葉市美浜区美浜1丁目付近の市道を「ピスト」と呼ばれる競技用の軽量自転車で走行していた17歳と18歳の男子高校生が、第1車線上に放置駐車されていた乗用車に激突。2人とも全身を強打し、収容先の病院で死亡。後続の2台は前方から響く衝突音に気づき、第2車線へ回避したために無事だった。

現場は千葉マリンスタジアムや幕張メッセの東方で、片側3車線の直線区間。路肩には樹脂製ポールが立てられており、駐停車禁止となっている。クルマを運転していた31歳の男は付近で地元のラジオ局が行っていたイベントを見に行くため、クルマを第1車線に放置したまま現場を離れていた。

現場には駐車を禁止する樹脂製のコーンが埋め込まれていたが、警察では男がこれを無視し、車線を1つ潰すように路上駐車したことを重視。「クルマを放置して現場を離れており、路上駐車が事故の一因になった」と判断。極めて異例となるが、自動車運転過失致死容疑を適用して書類送検した。

また、死亡した男子高校生が所属していた高校の自転車部の顧問2人についても「後輪にブレーキを装着しないピストの走行を黙認するなど、生徒の監督責任を怠った」として業務上過失致死容疑で。死亡した高校生2人は道路交通法違反(安全運転義務違反)容疑でそれぞれ書類送検している。

《石田真一》

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