ピレリは、FIA世界ラリー選手権用ウインタータイヤとして、「ソットゼロ・スノー」と「ソットゼロ・アイス」を発表した。
「ソットゼロ・スノー」は、ラリー・モンテカルロのような、路面がドライ、スノー、アイスのミックスしたコンディション用に設計されている。コンパウンドとトレッドパターンは、深い積雪に備えたスパイクの装着時および非装着時のどちらにおいても、低温で滑りやすい路面での確実なグリップ力を確保し、高いパフォーマンスを発揮するよう設計されている。
「ソットゼロ・アイス」は、スウェーデンのように路面全体がアイスで覆われているラリー用。接地面への圧力を高めて連続的なグリップを確保するためトレッド幅が狭いものを使用している。スカンジナビアの雪とアイスに覆われた路面でも高いグリップ力を発揮させるスパイクピンの抜けを防止する為、スパイクピン用の穴にはコンパクトなプラグが付く。
両モデルとも構造的には、2008年からアンチデフレーションムースの使用が禁じられたため、パンクや障害物に備えて特にサイドウォールが強化されている。