スズキは24日、都内のホテルで記者会見を開いた。その席上、鈴木修会長は米国のサブプライムローン問題について触れ、「クルマよりもオートバイに影響を来す」と述べた。
オートバイは嗜好性の高い商品のため、真っ先に不況の影響を受けるというわけだ。事実、昨年の後半以降はかなり落ち込み、「ほとんど全滅に近かった」(鈴木会長)という状況だった。
その結果、米国での2輪販売は19万6000台(4輪バギー含む)で、前年比86%だった。08年についても、「需要はかなり落ち込む」(鈴木会長)と予想しており、販売台数を07年比83%の16万3000台(同)を計画している。
今年1月15日付で海外営業本部長に就任した鈴木俊宏専務は、「多少甘い数字ではあるが、収益性の高い大型2輪車を中心に拡販していく努力をし、市場に合わせた商品をタイムリーに投入していく」と、米国2輪戦略について述べた。