GMが車の値上がりを示唆

自動車 ビジネス 企業動向

GMのCFO、フリッツ・ヘンダーソン氏は、「CAFEの改正、原材料の値上がり、規制に合致させるための整備コストなどにより、北米の自動車価格は近い将来かなりの値上げが予想される」と発言した。

GMではすでにボブ・ラッツ副会長が「グリーンカーのためのコストはユーザーが負担することになる」と発言し、話題を呼んでいる。

ヘンダーソン氏は、こうした車の価格上昇がいつ頃から始まるかについては「分からない」としながらも、すでに原材料価格は高騰しており、ハイブリッドその他の技術開発にかかる投資も各メーカーで膨れ上がっていることを示唆。この中で利益を上げて行くためには、メーカーのコスト削減努力もさながら、ある程度ユーザーに価格という形で反映するのもやむを得ないとしている。

GMではすでに利益マージンの低いレンタカーやフリート販売の割合を減少させているが、同じ動きはフォードモーターでも見られている。

現在はエコ、グリーンカーに重きが置かれ、ユーザーも車を買う際に燃費を重視する、という声が高まっている。しかし車の価格が上がった時にもユーザーは同じ反応を示すのか? 挑戦的とも言えるGMからのコメントに、米政府がいかに対応して行くのかが今後の焦点となりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  4. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに日本上陸!…新型車ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る