幼児の死亡ひき逃げ、公訴時効直前に容疑者の男を逮捕

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2003年4月、福井県敦賀市内の国道8号で発生した2歳男児(当時)の死亡ひき逃げ事件について、福井県警は1月29日、事件の容疑者として41歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。容疑については否認しているという。

福井県警・敦賀署によると、問題の事件は2003年4月12日の午後10時40分ごろ発生した。敦賀市本町付近の国道8号で、道路の反対側にあるラーメン屋台に向かおうと道路に飛び出した2歳の男児が進行してきたクルマにはねられた。男児は頭部を強打して間もなく死亡。クルマは現場からそのまま逃走した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場に落ちていた部品から容疑車両の車種は早期に特定できたものの、現場周辺での車当たり捜査は空振りに終わった。捜索エリアを徐々に拡大していったが、容疑車両の行方はわからないままだった。

停滞していた捜査が進展を見せたのは2006年春。今回逮捕された容疑者の関係者から「敦賀で子供をはねたまま逃げたという男がいる」という情報が寄せられたことだった。時効寸前となった別の交通事故を扱った報道番組を見たことで心を動かされ、同様に時効が迫っていた敦賀の事件を知ったことが通報の動機となったようだ。

警察では情報を基に内偵捜査を開始。男が容疑車両と同じ型のクルマを事件の前後に所有していたことや、そのクルマを事故後に処分したことが捜査によって判明した。警察では「事故車両はすでに処分されているが、状況から男が容疑者である可能性は極めて高い」と最終的に判断し、1月29日までにひき逃げ容疑で逮捕した。公訴時効まであと2か月に迫っていた。

調べに対し、男は「知らない」として容疑を否認。容疑車両の所有状況についても曖昧な供述を繰り返しているという。

《石田真一》

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