三重県警は1日、職務質問しようとした警官に拳銃のようなものを突きつけて脅し、その後は車内に約4時間に渡って篭城した53歳の男を公務執行妨害容疑で逮捕した。警察は最終的に男が乗ったクルマのガラスを破壊。強行突入して身柄を確保している。
三重県警・伊勢署によると、事件が起きたのは1日の午後7時20分ごろ。三重県伊賀市音羽付近の住人から「近くの県道で長時間に渡って路上駐車している不審なクルマがいる」との通報が寄せられた。
これを受けて現場に急行した同署員がクルマを確認。車内にいた中年の男に職務質問を実施しようとしたところ、男はクルマを発進させてその場を立ち去った。だが、その直後に再び現場に戻り、署員に向かって拳銃のようなものを向けたという。
男はそのまま車内に篭城。署員の説得に応じることなく、車外に出てこようともしなかった。拳銃は本物か偽物かの区別もつかず、本物だった場合には包囲している警官が受傷する可能性もあることから、同日の午後11時30分ごろにクルマのガラスを破壊し、強行突入して男の身柄を確保。公務執行妨害容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、宮城県多賀城市内に住む53歳の男と判明。作曲家を自称しているという。警察では逮捕した男を追及するとともに、車内の捜索を行っている。