NHTSA(米・道路交通安全局)は2件の火災事故の報告を受け、GMの大型SUVに対する公式な調査を開始した。
事故が報告されたのは2007年型シボレー『タホ』。2件とも家のガレージに駐車中、エンジンを切った状態で出火した。さらに両方の報告で家屋部分への延焼もあったため、重大な欠陥の可能性があるとして調査に乗り出すことに。
GMは基本設計「GMT900」として同社各ブランドの大型ピックアップトラック、SUVにリエンジニアリングし、同一の技術で生産、管理体制を敷いている。GMT900にはタホの他、GMC『ユーコン』、キャデラック『エスカレード』、シボレー『シルバラード』などが含まれる。
GMT900のモデルが火災事故を起こしたのは今回が初めて。今回の調査の対象となるのは2007年型タホと、エンジニアリングが酷似したGMCユーコンの2車種のみだが、総数は40万台に及ぶ。
GMによると、事故の報告は2件だけで、その他の火災の事例はないという。また、特定の原因なども社内の調査では浮上していない。GMではNHTSAに全面的に協力し、原因解明を急ぐとしている。