エクソンモービル有限会社の2007年12月期の決算は、売上高が原油価格高騰に伴い製品価格が上昇したものの、販売数量が減少し、前年同期比4.4%減の1兆9830億円となった。
営業利益は、前年度よりも286億円増の299億円となった。
これは主に、前年度に含まれている合併に付随する会計処理に伴う営業権償却の影響によるもの。2002年にエッソ石油有限会社、モービル石油有限会社などがエクソンモービル有限会社に合併されたことにより、2006年度まで5年間にわたり営業権の償却を実施した。
加えて、燃料油販売部門、潤滑油部門の製品マージンが改善したことや化学部門の好業績などが増益に貢献した。年金費用や人件費の減少などによる前年度比40億円の経費削減も営業増益に寄与した。
当期純利益は、子会社の東燃ゼネラル石油株からの受取配当などによって前年比20億円増の125億円となった。また、特別損益は、前年度の51億円の損失に対し、東燃ゼネラル石油が実施した自己株式の取得に応じたことによる株式譲渡益などにより16億円の利益を計上した。 この結果、税引後の当期純利益は前年比351億円増の348億円となった。