地道な車当たり捜査が実を結ぶ ひき逃げ容疑者を逮捕

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昨年12月、大阪府富田林市内の市道で、酔い潰れて路上に寝ていたとみられる男性がクルマにひき逃げされて死亡した事件について、大阪府警は23日、同市内に在住する34歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。地道な車当たり捜査が逮捕に結びついたという。

大阪府警・富田林署によると、問題の事件は2007年12月22日の午後11時20分ごろ発生した。これより約10分前の午後11時10分ごろ、富田林市富田林町付近に住む住人から「酔っ払いが家のドアを叩いていて怖い」といった内容の110番通報が寄せられた。

これを受けた同署員が現場に急行したところ、市道に頭から血を流して倒れている男性を発見。男性は近くの病院に収容されたが、頭部強打などが原因で間もなく死亡した。その後の調べて死亡したのは現場近くに住む42歳の男性と判明。男性は泥酔状態で暴れた後に路上で寝込み、その直後にクルマにはねられたものと推測されている。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。被害者の着衣に残されていたタイヤ痕から銘柄を特定。同市を中心とするエリアで車当たり捜査を続けていた。唯一の物証ともいえるタイヤ痕だが、同じ銘柄のタイヤを装着しているとみられる対象車は約1400台と、通常よりもかなり多かった。

だが、約1100台を調べたところで、同市内に在住する34歳の男が所有する軽乗用車の底部から血痕を発見。これが被害者のものと一致したため、警察は23日までにこの男を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。調べに対し、事故当時の飲酒運転を認めているようだ。

《石田真一》

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