気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年3月11日付
●株2年半ぶり安値 終値1万2532円 NY原油一時107ドル台(読売・2面)
●オートバックスセブン、社長交代(読売・11面)
●再出発、キャンピングカーで、軽に注目、団塊気まま旅(朝日・12面)
●あす集中回答日、トヨタ1000円、経営側、先行き不安強調(朝日・13面)
●新銀行東京内部調査、知事責任に触れず、旧経営陣に賠償請求も検討(毎日・1面)
●社説、道路財源流用、特別会計見直しが必須だ(毎日・5面)
●“若者離れ”で工夫欠かせず、RX-8初の改良車(東京・11面)
●石川遼選手とスポンサー契約、トヨタ(日経・12面)
●トヨタ、技術職9%増、自動車・電機、積極姿勢を継続(日経・13面)
ひとくちコメント
東京都が1000億円を出資し、多額の累積赤字を抱えている新銀行東京。経営破綻寸前に追い込まれている「責任は旧経営陣の運営にある」と、現経営陣の津島隆一代表執行役は記者会見で強調したという。きょうの毎日、産経、東京が1面トップ、他紙も1面、社会面などで大きく報じている。
責任のなすり合いは経営難の会社にはよくあることだが、その旧経営陣のトップがトヨタ自動車出身の仁司泰正氏というから古巣のトヨタ関係者も複雑な心境だろう。
仁司氏は1963年、大阪市立大から旧トヨタ自動車工業に入社、経理、財務畑を中心に歩んできた。米GMとの合弁事業にも携わってきたが93年にグループの豊田工機に転出、常務、専務を経て、総合商社のトーメンでは副社長として経営再建を指揮してきた人物。04年から新銀行東京の初代代表執行役に抜擢された。
厄介なのは仁司氏への損害賠償請求を含めた刑事、民事両面での責任追及。今後、古巣のトヨタが資金面を含めてどのようにフォローをするのか。この問題からしばらく目が離せない。