【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】ストイキターボエンジン

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【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】ストイキターボエンジン
【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】ストイキターボエンジン 全 4 枚 拡大写真

BMWのコンパクトモデル『1シリーズ』に追加されたクーペ「135i クーペMスポーツ」(2月26日発表・発売)のエンジンは、3リットル直6ガソリン直噴パラレル・ツインターボ。

公称スペックは兄貴分の『335iクーペMスポーツ』と同数値で、最高出力306ps/5800rpm、最大トルク40.8kgm/1300 - 5000rpm。

このエンジンは今日、ヨーロッパで流行している「ストイキターボエンジン」と呼ばれるもの。

昔のターボがひたすらブーストをかけ、大量の燃え残りガスが出るほど燃料を濃く噴射してシリンダー内を冷却するなどしてパワーを絞り出していたのに対し、ストイキターボは低回転から高回転まで、きわめて広いレンジで燃料噴射量を効率が高い理論空燃費(ストイキオメトリー、おおむね空気の重さ14に対し燃料の重さ1の割合で混合する)に保ち、大トルクと低燃費を両立させているのが特徴。圧縮比も10.2と、自然吸気並みの高さだ。

きめ細かい燃料噴射制御を可能とした高精度ピエゾ直噴インジェクターはBMWが自社開発したもので、部品製造もBMWの工場で行っている。燃料系統を完全に自社製でまかなうエンジンは今日では珍しい。

このエンジンに組み合わされるトランスミッションは6速MT、およびマニュアルモード「ステップトロニック」を装備するトルコン式6速AT。本国仕様の0-100km加速データではMTが5.3秒、ATが5.4秒と、両者の差はほとんどない。また燃費も郊外、市街地の両方を想定したEU混合モードで両者10.8km/リットルと、これまた同じ数値である。日本における10・15モード燃費はMTが9.4km/リットル、ATは型式取得中につき、まだ公表していない。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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