大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ミラノデートは「80年前の市電リストランテ」

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ミラノデートは「80年前の市電リストランテ」
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MacBookに肉薄するサンドイッチ

乗り物の速度向上の歴史は、「車内で食べる」という行為の回数と反比例する。各地に新幹線網が伸びたことで、駅弁をゆっくり車内で食べる回数が減った人という人は多い。

ボクなどはここ数年、日本で駅弁の購入場所といえば、車内よりデパート/スーパーの全国有名駅弁大会のほうが多い。「鉄道唱歌」がエンドレスで流れている、あのコーナーである。

イタリアにおいても同様のことがいえる。駅弁文化こそなかったものの、列車内の食堂車のメニューは簡略化が進んでいる。イタリアといえば、ジウジアーロやピニンファリーナがデザインしたスタイリッシュな特急車両「ペンドリーノ」だ。しかし食堂車で出てくるのは「チンもの」、つまり冷凍食品のレンジ解凍が大半である。

ヨーロッパ圏内の飛行機の機内食、ここ数年経費節減策もあって簡略化が進んでいる。サンドイッチは、『MacBook Air』と争っているのかと思われるくらい薄くなった。仕方ないので、トマトジュースで腹を膨らせている。

定期フェリーもしかりである。わが家のあるトスカーナからフランスのコルシカ島までは所要3時間の路線であるが、船内のレストランはセルフ式だ。アウトストラーダの食堂同様、パスタは、のびても不味くなりにくいタイプばかりが揃えられている。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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