日本自動車レース工業会 発足…国内のレベルも高いとアピール

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日本自動車レース工業会 発足…国内のレベルも高いとアピール
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「日本自動車レース工業会」(JMIA=JAPAN MOTOR-RACING INDUSTRY ASSOCIATION)が11日、東京都内で発足発表会を開催した。

JMIAは、レーシングカーの開発・設計などで知られる童夢の林みのる氏が会長となって立ち上げた組織。その狙いはというと……。

従来、実は日本のモータースポーツ界は海外からの輸入にレース関連工業製品の多くを依存してきた(その額は約1200億円とも)。その体質改善を図ることがJMIAの目的であり、つまりレース関連のマシンやパーツの発注を、もっと国内に向けてほしい、ということなのだ。言い方をかえるなら、国内にも、自動車メーカーやカテゴリー主催団体の期待に応えられる高い技術力をもった自動車レース関連企業がたくさんあるんですよ、という主張でもある。

林会長の挨拶ならびに発足声明の骨子は、「日本のモータースポーツ界は、ドライバーの戦いや育成といった面に偏重しすぎたまま、ここまで来てしまった。しかし、ファンは最高のテクノロジーの結晶であるマシンにより多くの魅力を感じるものであり、レースが開発技術の戦いであるという側面をもっと重視すべきなのだ。そして、日本の自動車レース工業力は、決してレース大国の英国にも劣らない優秀なものである。国内需要を拡大するだけでなく、輸出も拡大して“貿易収支”を改善すれば、日本のモータースポーツ界は根本から変わることができる。豊かになった暁にこそ、なくてはならない存在であるドライバーを育てることもできるようになる」というもの。

「もう還暦を過ぎたので、悠長なことは言っていられない。立ち上げた以上は、テンポよくやっていきたい。ダメならすぐやめる(くらいの覚悟でやる)」と林会長。軽妙ながらピリ辛スパイスの効いた軽妙な語り口のなかに、「日本モータースポーツ界を変えるんだ」という固い決意がにじむ。技術立国化したのちにこそ、モータースポーツの真のメジャー化がある。遠大にも思える理想ではあるが、まずは今後の具体的活動に注目が集まる。

《遠藤俊幸》

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