日本車輌製造と双日、ロシアの貨車製造設備を受注

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日本車輌製造と双日グループは共同で、ロシアの貨車メーカーであるプロムトラクターワゴン社から、同社がカナッシュ市に建設している貨車工場向けに、貨車製造設備を約75億円で受注したと発表した。

日本車両と双日は、2006年にプロムトラクターワゴン社と技術支援契約を締結し、それぞれ社内の特別チームで、効率的生産理論に基づいた作業手順を検討し、設備や機械、工場レイアウトの提案などを行ってきた。プロムトラクターワゴン社では、2009年初めに工場の完成を目指しており、同年春に稼動を開始する予定。

新工場は、日本車両の製造ノウハウを生かし、バッチ処理の部品製作過程と、1本に絞り込んだ組立ラインの組み合わせにより、生産効率のアップと人員・設備などのコスト削減を図る。短時間の段取り変えにより1本の組立ラインで複数の車種を生産できるのが特徴で、石炭や鉄鉱石を輸送するゴンドラ車なら年間6000両、コンテナ車であれば年間7500両、自動車輸送貨車であれば年間2400両の貨車を製造する能力を持つ。

日本車両は、これまでも台湾やインドネシアの鉄道車両メーカー向けに、貨車や客車、電車などの製造技術の提供を行うなど、海外現地生産事業に注力している。ロシアビジネスについても新規市場として大きな可能性を感じ、ロシアプロジェクトグループを設立し、対応強化を図ってきた。

一方、双日は、プロムトラクターワゴン社の親会社で、ロシア最大の建設機械メーカーであるコンツェルン・トラクタープランツ社と2007年10月に戦略的パートナーシップを締結し、新たなビジネス展開について検討を始めている。

日本車両と双日は、今後もロシアの旺盛な鉄道関連市場の需要に対応して、鉄道車両、部品、生産設備増強などのニーズに対応していくとしている。

《レスポンス編集部》

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