双日、レアメタルの投資拡大---モリブデン鉱山に追加出資

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双日は、カナダ鉱山会社のトンプソンクリークメタル社と共同で、カナダのブリティシュ・コロンビア州にあるモリブデン鉱山エンダコに追加出資し、生産能力を増強すると発表した。

エンダコ鉱山は、1965年から操業開始したモリブデン専業鉱山で、双日は1997年にトンプソンクリーク社とともにエンダコ鉱山を買収し、25%の権益を保有する。現在、同鉱山では年間1000万 - 1100万ポンド(Mo純分量)のモリブデンを生産している。

今回のエンダコ鉱山拡張投資は、総額約370億円を見込んでおり、双日は権益見合い分の25%の約90億円を拠出する。今回の拡張の結果、エンダコ鉱山の生産期間は従来の2013年までから、2023年まで10年間延長され、モリブデン生産数量も2010年以降に現生産数量比50 - 60%増となる年間約1550万 - 1700万ポンドまで増強する見通し。

モリブデンの需要は新興国の経済発展に伴い、モリブデン用途の約70%を占める鉄鋼需要が引き続き堅調とみられ、加えて石油精製用脱硫触媒としての用途も伸びており、世界需要全体は年率3 - 4%で増加する見込み。一方で、供給では、銅鉱山からの副産物としての生産が今後期待できないことや、従来輸出国であった中国が輸出規制などにより純輸入国になる見通しもあり、大幅な供給の増加は見込めない状況。

また、日本向けに関しては、エンダコ鉱山のモリブデン製品は不純物の含有量が低く高品質であるとの評価があり、強い需要が見込まれる。今回の拡張により期間・量とも対日向け出荷量を増加し、さらなる供給の安定化を図る方針だ。

《レスポンス編集部》

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