ヤマハ、フィリピンで二輪車新工場を着工

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ヤマハ発動機は、フィリピンバダンガス州のリマ工業団地に新しい二輪車製造工場を着工した。

新工場は2008年9月末に竣工、2009年1月の稼動予定で、稼動開始時の生産能力は15万台の計画。現在、フィリピンでは、2007年5月に設立した二輪車製造・販売の100%子会社であるヤマハ・モーター・フィリピン(YMPH)が、ラグーナ州の工業団地に設置した暫定工場で、排気量105 - 135ccの二輪車の組立を行っている。

今回建設する新工場は、マニラ市から南へ約75kmに立地し、23万平方メートルの用地に床面積4万4000平方メートルの規模となり、完成後は現在のラグーナ州の暫定工場に代わり、二輪車の組立を開始する。新工場の稼動時の従業員数は約270人で、投資額は9億6000万ペソ(約25億円)。

フィリピンでは、国内経済の堅調な推移を背景に二輪車市場は年々増加傾向にあり、2007年は前年比13%増の約70万台だった。また、現在の二輪車普及台数が40人に1台程度であることから今後も需要は拡大し、2010年には100万台規模に達する見込み。

同社は、1962年にフィリピンのノルキス社と代理店契約を結び、昨年の新会社設立まではノルキス社でフィリピン国内でのヤマハ二輪車の製造・販売を行ってきたが、昨年からは二輪車市場が拡大傾向にあるなか、ヤマハ発動機100%出資の子会社YMPHを設立して市場変化にスピーディーに対応できる体制としている。

ヤマハ発動機は2008年から2010年までの3ヵ年を対象とした中期経営計画で、ASEAN主要5カ国の「更なる売上規模の拡大と収益性の向上」を事業戦略のテーマの1つとして掲げており、今回のフィリピンにおける新工場建設はこの具体的な取り組みのひとつ。

《レスポンス編集部》

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