トナミ運輸は、会社分割制度による純粋持株会社体制に移行すると発表した。6月27日開催の定時株主総会で付議する。
同社では10月1日付けで、純粋持株会社に移行、「トナミホールディングス」となる予定だ。
今後、物流業界でM&Aや国際化、業務提携の深厚による業界再編などが一層加速すると予想される。同社では、事業環境の変化に的確に対応することにより、経営基盤の強化をはかることが急務で、そのための方策として持株会社体制へ移行することで、監督機能と執行機能を分離し、ガバナンス体制を強化する方針だ。同時に、各事業会社の責任と権限を明確にし、戦略的意思決定の迅速化を図ることで、スピーディな経営と機動的な業務執行を効率的に行う。
また、各事業会社のグループ内の再編を円滑にすすめるなど、共通機能の効率化や、経営資源の最適配分による経営効率の向上、各事業領域における業容の拡大により、グループとしての競争力強化と成長戦略の推進を目指す。