乗用車市場動向…保有期間長期化、燃費には関心高い 自工会調査

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乗用車市場動向…保有期間長期化、燃費には関心高い 自工会調査
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日本自動車工業会は、2007年度に実施した「乗用車市場動向調査」の結果をまとめた。

調査は、一般世帯における乗用車の保有、今後の購入意向、乗用車の需要構造を明らかにし需要の質的変化の見通しに役立てるため、全国の世帯に対して隔年ごとにアンケート調査を行なっているもの。時系列調査実施年の翌年度は、テーマを決めて過去の時系列調査より得られたデータに基づく分析を行なっている。今年度は、時系列調査の年に当たる。

今回は3666サンプルの回答があった。時系列調査結果によると、世帯保有率は79.2%で、前回(2005年度)の78.8%とほぼ同水準だった。複数保有率は33.5%で、前回の38.3%から減少した。買い替えユーザーの前保有車使用期間は7.1年で、前回差プラス0.3年と長期化が進んでいる。環境への意識では、小型化・低燃費志向が漸増傾向にある。「環境に配慮した車」の認知度は、「ハイブリッドカー」と「電気自動車」が高かった。

また、トピック調査として実施した保有に関する意識変化では、保有期間は依然として長期化傾向にあり、長期化の理由として「前の車の傷みが少なく、まだ十分乗れそうだった」が多かった。買い替え時期を早める条件として、「非常に低燃費の車が発売されたら」が全年代で増加した。

回答者を50歳以上に限定した中高年を対象とした調査では、「自動車購入費」や「自動車関連費」は、中高年全体が消費を抑えたい分野として挙がるものの、退職金で購入したいサービスや物品のうち、「車」は19項目中4番目と上位だった。

さらに、買い替え予定車を利用する上での期待点での調査結果では、男女とも「気軽に出かけたい」「緊急時にすぐ動きたい」「パートナーとドライブを楽しみたい」が上位で、女性ではさらに「知人・友人との交流を深めたい」が多かった。

希望する車は、男女とも「操作性が高く運転しやすい車」「経済的で実用的な車」「排出ガスが少なく環境配慮の車」が上位で、男性では年齢が低いほど「生活スタイルをアピールできる車」「高性能エンジンのスポーティな車」等の自己表現や運転を楽しめる車への希望が高い。

《レスポンス編集部》

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