GMは元日産重役のマーク・マクナブ氏を雇用し、同社のプレミアムブランドチャンネルの責任者に抜擢したことを明らかにした。特に販売に関して大きな意思決定権を持つ重要なポストだという。
GMは6月1日から販売ブランドチャンネルを組織化し、(1)シボレー、マクナブ氏が担当することになる、(2)プレミアム=キャデラック/ハマー/サーブ、(3)ビュイック/ポンティアック/GMC、そして(4)サターンの4系統に統合する。
今回の抜擢はGMの北米オペレーションの大改革のひとつで、各チャンネルは、北米副社長で販売、サービス、マーケティング担当のマーク・ラヌーブ氏の監督下におかれる。
それぞれのブランドチャンネルの責任者となるのはエド・ペパー氏(シボレー)、スーザン・ドチャーティ氏(ビュイック/ポンティアック/GMC)、ジル・ライジアック氏(サターン)、マーク・マクナブ氏で、いずれも北米副社長職。チャンネルサポートグループのリーダー役にジム・ブンネル専務取締役が就任する。
しかしビッグ3による日本車メーカー重役の引き抜きはこのところ頻度が増えている。最も話題となったのはクライスラーグループによるトヨタ元北米社長、ジム・プレス氏の引き抜きだが、クライスラーはその後品質管理責任者にやはり元日産重役を抜擢している。
品質、製品開発、販売マーケティングと、ビッグ3が「日本方式」を学ぼうと懸命になっていることの現れなのかも。