トヨタ自動車、渡辺社長は北京モーターショー(AutoCina08)のプレスカンファレンスにて、中国で開始するテレマティクスの時期とサービス名を明らかにした。名称は『G-BOOK』、サービス開始は09年春をめどとする。
「サスティナブル・モビリティを実現するためのキーワード、“環境”、“安全”につづくキーワードは“快適”です。クルマに乗る楽しさ、快適さ、満足感といったクルマのもつ良い面をできるだけ大きくすることも、私共トヨタの務めだと考えています」
「クルマの快適さを増すテレマティクス技術はカーナビへのリアルタイム情報提供を行い、快適なドライブに加えて省エネルギーなど環境対策にも繋がります。中国では来年の春頃をめどにサービスを導入します」
日本では、トヨタブランドは『G-BOOK』、レクサスブランドは『G-LINK』というようにブランドが分かれているが、中国では来年春までに投入されるレクサス車に対して『G-BOOK』の名称でサービス開始される。中国トヨタ関係者によればロゴに併記されるキャッチコピーは「 智能副駕」、つまり「気が利く相棒」「賢いサブドライバー」という意味だそうだ。
なお、昨年10月のITS世界会議北京では、08年末を臭わせながら09年初頭とアナウンスされていたことに対するサービス開始の遅れは「テレマティクス開発の遅れが理由ではない、車両投入のスケジュール変更に合わせてのこと」。来春以降の新型車には、レクサス車は全車種、トヨタ車は対象車を絞ってG-BOOKを採用したグレードを設けてゆくという。