双葉電子工業と米国のD-M-E Companyは、グローバル市場を見据えた戦略的提携を結ぶと発表した。
提携内容には、関係子会社の株式譲渡、新製品へのアクセスおよび両社にとっての販路拡大などが含まれる。今回の戦略的提携により双葉電子とD-M-E社は、世界的に新たなビジネスチャンスを創出するとともに、顧客ニーズへの対応が可能になるとしている。
今回の提携は、D-M-E社の日本子会社である日本DMEの株式のうち、三菱製鋼の全持株を双葉電子が取得することで3月31日に完了した。D-M-E社は引き続き日本DMEの株式の51%を所有し、49%を所有する双葉電子とともに国内の金型技術市場に注力する。
双葉電子は蛍光表示管やラジコン機器の製造・販売で世界的なブランドを確立するとともに、国内やアジア市場で高品質プラスチック金型やプレス金型部品のリーダー企業のひとつとなっている。
今回のD-M-E社との提携により、双葉電子は、D-M-E社が保有する最新のプラスチック成型技術および広範な製品群を活用することができ、高度化する国内市場でサービスの向上を図ることができると判断した。さらに、D-M-E社が持つ世界的な販売とサービスのネットワークへのアクセスが可能となり、グローバル市場における事業の拡大を図る。
一方、D-M-E社にとっては、双葉電子が持つ技術水準の高い生産拠点を活用できることとなり、アジア市場における生産能力の拡大が図れる。成長著しいアジア地域でよりタイムリーかつコスト効率の高い、高品質製品の供給ができる体制が整う。加えて、D-M-E社の金型ベースや部品などのD-M-E社の製品を世界中の顧客に提供することも可能となる。