パイオニアと松下電器産業の両社は、PDP事業のさらなる強化、発展を目的に包括的な提携を結ぶことで基本合意した。
提携の主な内容としては、PDPパネル・モジュールに関する新規開発と、戦略的な生産・供給に関してで、詳細は両社協議の上、5月を目途に「PDP事業に関する業務提携契約」を締結する予定。
両社のPDP事業はパイオニアが『KURO』、松下が『VIERA』のブランドで市場に投入している。今回の基本合意により、パイオニアが持つKUROの「高発光効率化技術」「高コントラスト化技術」「パネル超薄型化技術」などと、松下がVIERAの進化系「Neo PDP」として開発した「高効率化技術」などを融合することでシナジーを創出できると判断した。
省エネを始めとする環境性能に優れた高画質なPDPパネル・モジュールを開発し、薄型テレビ市場におけるプラズマテレビのさらなる発展を図る。
両社の技術力を結集したPDPパネル・モジュールは、パイオニアの協力のもと、松下が主体となって開発する。この開発成果を組み込んだPDPパネル・モジュールは、松下が生産を行し、来年秋にパイオニアが発売する予定のPDP製品に搭載できるように供給する予定。
今後、両社の技術の融合を推進し、共通のPDPパネルを採用することで、開発効率、生産効率の向上を図り、両社の薄型テレビ事業におけるコスト力の増強に結びつけていく方針だ。
生産・供給サイズについては、現在パイオニアが事業展開しているインチサイズを視野に、顧客の要望や市場競争力を勘案しながら今後協議しする。