スズキは24日、2009年3月期の連結決算予想を発表した。営業利益段階で580億円の為替変動による減益を見込んでいるが、世界での販売増などにより純利益は前期比0.3%減の800億円と横ばい予想とした。
4輪車の世界販売はインドや欧州など海外の大幅増により9.5%増の263万4000台を見込んでいる。売上高は0.1%減の3兆5000億円、営業利益は6.3%減の1400億円の予想。
為替レートは上期分が1ドル=110円で予約が完了しており、下期を同95円に想定。通期では同102円を前提とした。
鈴木修会長は、営業利益などが小幅の減益予想となったことについて「原材料費用の上昇や円高で見通しが立てづらい。しかし社内計画では減益はあり得ないという前提でやっている」と述べ、原価低減や増販などで増益を確保するとの方針を示した。
08年3月期は4輪の世界販売が8.3%増の240万台となり、売上高は10.7%増の3兆5024億円、純利益は7.0%増の803億円といずれも過去最高を更新した。