【スーパーアグリF1撤退】資金難で苦渋の決断

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【スーパーアグリF1撤退】資金難で苦渋の決断
【スーパーアグリF1撤退】資金難で苦渋の決断 全 2 枚 拡大写真

スーパーアグリF1チーム(SAF1)は6日、F1世界選手権から撤退すると正式に発表した。資金難から新たなスポンサーとの交渉を進めていたが、次のトルコGPから参戦継続は困難と判断した。

SAF1は、鈴木亜久里チーム代表によるプライベーターチームとして2006年からF1に参戦、昨シーズンはチーム結成22戦目で初のポイントを獲得、2007年はランキング9位となったが、前回のスペインGPが最後の参戦となって幕を閉じる。

SAF1は、先年中盤から資金難となり、今期の参戦も危ぶまれ、英国の自動車コンサルタント企業のマグマ・グループによる買収で基本合意したものの、その後マグマによる買収は白紙となった。さらにその後、ドイツの自動車部品メーカーのヴァイグル社による資本提携で基本合意したものの、細部を詰めるには至らなかった。

ヴァイグル社との提携内容に、SAF1を影で支えてきたホンダが難色を示したとの観測もあり、資金繰りの目処がつかなかった。ホンダが「スーパーアグリF1チームの発表を受けて」発表した声明では、「鈴木亜久里代表から(…)撤退するという説明を受け」たとする。同じ声明では、マグマとの提携にはホンダも同意したとされているが、ヴァイグルについては触れられていない。

鈴木代表は「チームは新たなパートナー探しを精力的に続けてきたが、その活動は難航した。この間、ホンダから支援を受けながら、なんとか今日まで持ちこたえてきたが、今後も安定的に活動を継続していく目処が立たず、F1から撤退するという苦渋の決断をくだすこととなった」とコメント。

また鈴木代表は、「ここまでチームを支えてくれたホンダ、ブリヂストン、そしてスポンサーの皆様、いろいろな状況の中でアドバイスを頂いたF1関係者の皆様、チームが苦しい状況の中でも、モチベーションを絶やさず働いてくれたチームスタッフ、厳しい状況の中でも頑張ってくれたアンソニー、チーム立ち上げから一緒に戦いチームを引っ張ってくれた琢磨、そして、これまでSAF1を応援してくれてきた世界中のファンの皆様に最大の感謝を表したい」としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る