三菱商事、炭素事業への投資を拡大…DPF向けなども

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三菱商事は、中国で需要増加が見込まれる、アルミ関連産業、炭素繊維断熱材事業の3つの炭素事業に投資すると発表した。

アルミ生産量の増加により、今後世界的に需給のタイト化が予想されるアルミ関連炭素材に関し、原料の豊富な中国に合弁会社を設立し、バリューチェーン強化を図る。

中国最大のコークス専業メーカーである鎮江コークスと、中国鎮江市に投資額40億円にて合弁会社「江蘇蘇菱アルミ用陽極有限公司」を設立。同工場でアルミ製錬用陽極を、2009年から生産開始する。

また、鎮江市に隣接する南京市で、中国最大の鉄鋼集団である宝山鋼鉄の100%子会社である宝鋼化工と、アルミ製錬用陽極の副原料である改質ピッチ工場を設立することで合意し、合弁契約書に調印した。総投資額は約14億円で、2009年の生産開始を目指す。

半導体、太陽光発電、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)、LED(発光ダイオード)などの主に半導体・環境関連産業をユーザーとする炭素繊維断熱材の需給についても、需給が逼迫しており。今後も需要は世界的規模で拡大が見込まれている。

さらに、ピッチ系炭素繊維で最大手であるクレハが、上海市に増設する炭素断熱材新工場の設備投資に伴い、三菱商事も既存工場に出資している比率15%に応じて出資した。新工場は2009年から稼動する予定で、最終的には断熱材の生産能力は3倍増となる見込み。

三菱商事は、今後も需要の伸びが予想され、付加価値の高い炭素事業について、積極的に事業投資を行っていく方針だ。

《レスポンス編集部》

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