横浜ゴム、建設車両用タイヤの生産能力増強

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横浜ゴムは、建設車両用タイヤ(ORタイヤ)を生産する尾道工場で第4次拡張を行い、生産能力を増強すると発表した。約60億円を投じて、2010年度までに月間生産能力を600トン増強し、2010年度に尾道工場全体の月産生産能力を2500トンにまで引き上げる。

同社では、尾道工場は当初2011年度までに2500トンとする計画だったが、旺盛なORタイヤ需要に対応して計画を1年前倒しする。

ORタイヤメーカーは、ラジアルタイヤに強いメーカー、バイアスタイヤを得意とするメーカーなどに別れるが、横浜ゴムは、高品質な中・小型ラジアルタイヤと大・中型バイアスタイヤを得意としている。

ORタイヤは、ラジアル化が進む中で、大型ラジアルタイヤだけでなく、中・小型ラジアルタイヤの需要もダンプトラック、ローダー向けに活況状態にある。また、大・中型バイアスタイヤも、地下鉱山開発や港湾作業用車両向けなどに活発な引き合いが続いている。

今回の尾道工場第4次拡張は、これら中・小型ラジアル、大・中型バイアスタイヤの増産が目的で、強みを強化することで、確固とした市場地位の確立を目指す。

世界的な鉱山開発の拡大、世界貿易拡大による港湾貨物取扱量の増加を背景に、鉱山開発や港湾作業で使われるORタイヤは、新車装着用、補修用を問わず世界的に極端な品薄状態が続いており、将来的にも今後10年以上にわたって需要拡大が続くと見込まれている。

すでに同社は、2006年度から尾道工場の拡張を進めてきており、第4次拡張が完了する2010年度には、対2006年度比で2.2倍まで生産能力が拡大する予定だ。

《レスポンス編集部》

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