【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】近いライバルはいるが…独自性が強い

自動車 ニューモデル 新型車
【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】近いライバルはいるが…独自性が強い
【BMW 1シリーズクーペ 日本発表】近いライバルはいるが…独自性が強い 全 4 枚 拡大写真

BMW『135iクーペMスポーツ』(2月26日発表・発売)の価格は、6速マニュアルが538万円、6速オートマチックが549万円。

1シリーズというポジションであることを考えるとやや高価なイメージがあるが、アメリカや南アフリカなどでなく、ユーロ高が進行しているドイツ工場で生産されたモデルを輸入していることを考慮すると、価格的にはかなりリーズナブルであるとも言える。

135iクーペのMTモデルのドイツにおける税抜き価格は3万2700ユーロ。1ユーロ=156円で計算し、日本における消費税5%を加算するとすると、535万円となる。

日本仕様には現地で20万円ほどのオートエアコン&防塵フィルター、ドイツでは38万円以上するものよりさらにバージョンの高い3モードVICS対応HDDナビゲーションシステムなど、多くのオプションが負荷されていることを考慮すると、本国価格より大幅に安いプライスでさえある。

3.5リットルツインターボエンジンを搭載するRWDの小型プレミアムクーペというキャラクターはライバルがきわめて少ないため、絶対的な価格は高いものの、マーケットではそれなりのプレゼンスを発揮できる可能性は高い。

あえてライバルを挙げるとすれば、メルセデスベンツのコンパクトクーペ『CLK350』(821万円)、アウディの新型クーペ『A5 3.2FSIクワトロ4WD』(695万円)、アルファロメオ『ブレラ・スカイウインドーJTS Q4 4WD』(584万円)あたりのポジショニングが近い。

しかし、CLKとA5については、競合するBMWのモデルは元来『3シリーズクーペ』であり、価格的にもかなりの差があるため、実際のセールスではほとんどバッティングしないものと思われる。ブレラの価格は135iクーペに近いが、3.2リットル260馬力エンジンで135iクーペより約200kgも重い1750kgのボディを引っ張るため、走りのキャラクターが全く異なっており、これまた競合の可能性は薄そうだ。

国産車ではさらに競合が考えられるモデルは少なくなる。キャラクター的に最もバッティングしそうなのは日産『スカイラインクーペ370GTタイプSP』(441万円)だろう。また、4ドアのうえMTもないが、トヨタ/レクサス『IS350 バージョンS』(450万円)も、性格的にはやや似ている。が、135iクーペはこの両モデルよりさらにコンパクトで、かつ軽量。やはり独自性の強いモデルであると言えそうだ。

 注目の新車は、今いくら? ユーザーアシスタンス
新車見積りのトップページはこちらから
新車見積りトップページのURLをメールで送る。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  3. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る