【日産360】アルティマ ハイブリッドから見える新HV戦略

自動車 ビジネス 企業動向
【日産360】アルティマ ハイブリッドから見える新HV戦略
【日産360】アルティマ ハイブリッドから見える新HV戦略 全 7 枚 拡大写真

ゴーンCEOが「ハイブリッドはニッチ商品」と位置づけ、開発に力を入れてこなかった背景もあって、日産はハイブリッドに関しては現在のところ立ち後れた状況にある。かつては『ティーノ・ハイブリッド』が限定販売もされたが、現在売られているのはトヨタのソリューションを用いた『アルティマ・ハイブリッド』だけだ。

このアルティマ・ハイブリッド、走りっぷりは非常に独特である。電動パワーステアリングは手ごたえがデッドで、アクセルを軽く踏むだけで立ち上がるトルクも、モーターを操っているよう。乗ってすぐには結構強烈な違和感を覚える。

しかし、時間が経つにつれて、これも悪くないかなと思えてくる。真剣にクルマと対話するというより、クルマなりに走らせてやると、軽く手を添えておくだけでそれなりに真っ直ぐ走るステアリング、最小のアクセル開度でスムーズにトルクをもたらし、滑るように走るエンジン特性のおかげで、よい意味でクルマのことを考えずに、安楽に走らせることができるのだ。

ちなみにハイブリッドに関しては、2010年に北米と日本で、まったくの新開発となるモデルが投入されるとコミットメントされている。もちろん注目は、そのシステム。たとえばトヨタTHS-IIの欠点として指摘される高速域での燃費向上代の小ささなどは、どうしているのだろうか?

「それについては解消できています。ただし、システムの内容はまだ秘密です」。何と、前出の技術企画部二宮氏は自信をもってそうコメントしたのである。これはちょっと楽しみだ。

「ほかにも、エネルギー回生にアイドルストップ、それと発進・加速アシストを組み合わせた簡易版も手掛けることになるはずです」。実物を見たわけではないから現時点では何ともいえないが、取りあえず2010年が日産ハイブリッドの新たなスタートの年となるのは間違いなさそうである。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る