【日産 ティアナ 新型発表】生産担当も納得した「心遣い」のデザイン

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【日産 ティアナ 新型発表】生産担当も納得した「心遣い」のデザイン
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新型日産『ティアナ』(6月2日発表)のデザインを取りまとめた商品企画室チーフ・プロダクト・スペシャリストの有光大氏は、ティアナのインテリアデザインの“こだわり”についてダッシュボードやドアの肘掛けを例に挙げた。

「ダッシュボードやドアの肘掛けは、ウッド調パネルにソフトパッドが浮いているようなデザインにしました。07年の東京モーターショーに出したコンセプトカー『インティマ』では、本木目パネルの上をパッドで覆う、すなわち見えないところまで上質さを行き渡らせているというモノ作りを提案しました。量産モデルではそこまで徹底させることは難しいのですが、フローティングパッドというデザイン思想はキープしました」(有光氏)

新型ティアナのドアの肘掛け部を見ると、ウッド調パネルにソフトパッドを後から貼り付けたように見えるデザインが採用されているのがわかる。

「このデザインについては、生産担当のほうから異論も出ました。肘掛けパッドの幅をドアトリムのところまで広げれば、ウッド調パネルの形状をもっとシンプルにできてコストが下がるのだが、それではダメなのかと。ちょうど肘を乗せるところに柔らかいパッドが付けられているというデザインによって、乗る人への心遣いが表現できるのだということを説明して、最終的には理解を得られました。そのようなこだわりの箇所は、ティアナのインテリアの至る所にあります」(有光氏)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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