大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ガソリン減らしてもパスタをケチるな!

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ガソリン減らしてもパスタをケチるな!
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このヴォイエッロのスパゲッティ、ひと口食べて思わず唸った。何って? 舌に伝わる心地よいザラザラ感である。それはソースの絡みにも良い効果を与えている。

思い出したのは、以前訪ねたバリッラの企業資料館の説明だ。ヴォイエッロは生地の押し出し型に普通の金属でなく、銅製を使っている。たしかに、袋にもその旨記されている。ザラザラは、銅の表面の風合いが転写されていたというわけだ。

なお、ヴォイエッロのパスタは近所の食料品店で0.99ユーロで売られている。500g入りだから激安パスタからすると倍額ということになるが、近所ゆえバスさえ乗らなくていい。そう考えると「うまくてエコ」である。

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この喜び、AMG並みかも

かくも本場イタリアの、それも乾燥パスタでもピンキリだ。同時に食べてみると、イタリア人がなぜパスタをケチらないのかが自ずとわかってくる。毎日口にするものだけに、パスタをちょいと高級にするだけで結構シアワセになれることは確かだ。

そのシアワセ度は、(実体験はないが)ジャガーからデイムラーに買い換えたり、メルセデスからAMGに乗り換えるのに匹敵する、と勝手に信じている。風が吹けば桶屋が儲かる的ではあるが、このことに気づいたのは原油高騰のおかげだ。


喰いすぎ注意

筆者:大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)---コラムニスト。国立音楽大学卒。二玄社『SUPER CG』記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わずファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』のレポーターをはじめ、ラジオ・テレビでも活躍中。主な著書に『カンティーナを巡る冒険旅行』、『幸せのイタリア料理!』(以上光人社)、『Hotするイタリア』(二玄社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)がある。
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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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