大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ガソリン減らしてもパスタをケチるな!

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ガソリン減らしてもパスタをケチるな!
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…ガソリン減らしてもパスタをケチるな! 全 6 枚 拡大写真
2
ドッグフードか?

従来我が家は、ディスカウント・スーパーで一番安いパスタを買っていた。無名メーカー製で、1kg・0.99ユーロ(約160円)である。日本ブランドのパスタといえば250 - 270g入りだが、イタリアでは500gか1kgである。1人1回90g消費するとして、1kg入りなら11皿はできる。1食14円ちょっとである。

【画像全6枚】

わが街の郊外にあるディスカウント卸売センターには、さらなる「お徳用」が売られている。セメント袋を思わせる巨大梱包がフォークリフト用パレット上に積まれていたので、最初「ドッグフードか?」と思ったら業務パスタだった。イタリアの食堂の多くはこういうパスタを購入してコストダウンに励んでいるのである。

ただし1回買うと、たとえまずくてもドッグフード級の大袋が空になるまで食べ続けなければならない。そもそも狭い我が家のアパートでは、置き場所に困る。

3
決め手は押し出し型

さらに店頭で観察していると、たとえこんなご時勢でも、我が家のような激安パスタに手を出す一般人はごく僅かであることに気づく。みんなパスタだけは、バリッラやブイトーニ、デ・チェコといった、いわばブランド物を買っているのだ。

理由は明白で、コシが違う。それ以前に茹で上げた湯をこぼすときに立ち上る湯気からして香り高いのである。我が家もクルマを使わないでスーパーに行った日は、こうした「ちょっといいパスタ」を奮発して買うことにした。

とくにボクがハマったのは、ヴォイエッロのパスタである。 ヴォイエッロは1879年にナポリ郊外のトッレ・アヌンツィアータで創業したメーカーだ。1973年、前述のバリッラの傘下に入り、以後はグループ内の高級ブランドとして位置づけられている。デザイン・ファンならご記憶だろうが、1980年代にジウジアーロのパスタ実現に協力したのもヴォイエッロである。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  5. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る