三井物産は、Companhia Vale do Rio Doce(ヴァーレ)が6月12日に発表した株式増資に関し、ヴァーレ社をコントロールする持株会社Valeparを通じ、ヴァーレ社へ追加出資すると発表した。
Valeparは、ヴァーレ社における現在の支配的地位を維持するため、ヴァーレ社が新規発行する普通株の株式割当を引き受ける意向で、三井物産はその原資としてValeparに対する出資比率に応じた資金を拠出する予定。
三井物産の拠出金額は、ヴァーレ社の新規発行株価にもよるが約750億円の見込み。出資比率は変わらない。
世界的に需給が逼迫している資源の安定確保への取組はより重要となっている。ヴァーレ社は世界最大級の資源メジャーで、鉄鉱石、非鉄金属にでも生産能力拡張並びに戦略的資産獲得を進めており、三井物産は今回の追加出資により、金属資源の権益を拡大して安定確保を図る方針。