UI改善は大きなテーマ
----:先日、PND版NAVITIMEの提供の話題が出ました。
板橋:あくまでも検討・研究段階でして、どのハードウェア・どのタイミングという話は具体的にはできません。NAVITIMEのソリューションや技術がデバイスによってどう最適化できるかという点を検討中です。PNDはストレージに余裕がありますから、ケータイのように全部サーバでやるのか、あるいはローカルのストレージである程度のデータを抱えるのかは検討の余地はあると思います。
----:御社はauとの協業で「EZナビウォーク」や「EZ助手席ナビ」を提供していますが、au以外のキャリアではNAVITIMEブランドでサービスを展開しています。ブランドの棲み分けについてはどのようにお考えですか。
板橋:EZナビウォークやEZ助手席ナビについては、あくまでもauブランドで提供しているものであって、当社とKDDIさんとで一体化で運営しているサービスです。NAVITIMEは当社独自で各キャリアと連携を深めて提供しているサービスですから、競合でもなければ、ブランドの棲み分けを考える必要もありません。
----:ワンセグの登場以来、ドコモ905i/906iシリーズに代表される最新機種では、横画面対応の端末が増えてきましたね。NAVITIMEの横画面対応はいかがですか。
板橋:EZ助手席ナビやWindows Mobileではすでに対応しています。905i/906iなどへの対応も検討中です。
----:他に次のバージョンのNAVITIMEで実現しそうな機能はありますか。
板橋:UI面ユーザビリティ向上は大きな課題です。ITリテラシーの高い人でもそうでない人でも、誰でも利用できるサービスを常に意識しています。いくら便利なサービスや機能を提供しても、それをユーザーが使うことができないと意味はありません。
----:UI改善の具体的な取り組みを教えてください。
板橋:当社内にはUIを改善する社内の専門チームがありまして、一連の操作の中でユーザーがどこの操作で迷っているか、こちらが意図している操作をしてもらえているかどうかを分析して、少しずつですが日々UI改善に努めています。
----:ドライブサポーターの機能改善についてはどうでしょうか。
板橋:音声ナビゲーション機能については、車載カーナビと違い、車速パルスやジャイロがないためケータイのGPS機能だけが現在位置を取得する手段となっています。この制約の中で発話するタイミングや表示する案内画像などをブラッシュアップして強化しています。また、日々のフィールドテストなどで不適切な案内が発見されたら、その事象を分析して地図データ・ネットワークデータ・ガイダンスデータのチューニングをおこない、適切な案内ができるように改良しています。
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