【カーナビガイド'08夏】MapFanナビークル「リルートや細街路に強い。よく磨き上げられたナビ」…神尾寿

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【カーナビガイド'08夏】MapFanナビークル「リルートや細街路に強い。よく磨き上げられたナビ」…神尾寿
【カーナビガイド'08夏】MapFanナビークル「リルートや細街路に強い。よく磨き上げられたナビ」…神尾寿 全 3 枚 拡大写真

カーナビライクでシンプルなUI

メニューや目的地検索、ルート設定のプロセスも、いい意味で“ケータイコンテンツらしく”ない。一般的なカーナビと同じく、地図上からメニューを呼び出していく方式で、ケータイコンテンツを使い慣れた人よりも、カーナビの操作に慣れた人の方が直感的に理解できるだろう。

ケータイナビであるナビークルならではのこだわりと見受けられるのが、メニュー項目がよく絞り込まれていることだ。一度に大量のメニューや情報を表示するのではなく、トップメニューにはよく使う項目だけ表示し、細かな選択肢はサブメニューから順番に選んでいく対話方式をとっている。イメージとしては、パソコンのソフトウェアインストールや設定などでよく見かける「ウィザード方式」に近い。

例えば、ルート設定で見てみると、まずトップメニューから「探す」で目的地を検索し、次々に現れる対話型のメニューで、「有料道路を使う」か「有料道路を回避する」のかを選んでいく。こういった設定の仕方は、携帯コンテンツ的なUIの作り方とやや異なるのだが、カーナビやパソコンに慣れた人ならば、むしろこちらの方が使いやすいだろう。

◆素早いリルート、細い道でもしっかりナビ

さらに実際に使ってみて驚くのが、“カーナビとしての基本性能”がとても高いと言うことだ。

それが顕著に感じられたのが、ワザとルートを外してみた時の「リルート性能」。ここでナビークルは他のケータイナビよりも早くに“ルートを外れた”と判断し、即座にルート再計算を開始。リルートをすばやく終えた。ルートを外れたときの見切りのよさ、再計算のスピード、そして何事もなかったかのように新しいルートで案内する振る舞いなど、どれも自然で違和感がない。ルートを外れたときは、案内をするパッセンジャーも案内を受けるドライバーも焦りやすい。ここでサクッとリルートをしてくれるのは、使いやすいだけでなく、安全面でも高く評価できるところだ。

また、もうひとつ注目なのが細街路でのふるまいだ。筆者は都内でテストしたのだが、ナビークルは細い一方通行が入り組んだ場所でもしっかりとルートを引き、間違った路地に飛び込めばきちんとリルートをする。他のケータイナビだと、細街路ではきちんとルート案内やリルートが行われないケースが目立ったが、ナビークルは基本性能の高い据え付け型カーナビのように、細街路でもきちんと案内をする。ナビゲーションやマップマッチング用のアルゴリズムが、とても優秀であると感じた。

◆基本機能が優秀。そこが魅力

MapFanナビークルは、一般的なカーナビはもちろん、他のケータイナビと比べて満艦飾の“機能てんこもりナビ”ではない。ストイックなくらい「道案内の道具」に徹しており、シンプルな作りだ。しかし、実際に使ってみれば、機能こそシンプルだが、よく磨き上げられた「使いやすいカーナビ」が掌の上に現れる。基本機能が優秀で、とても使いやすいのだ。

ケータイナビでも、今までのカーナビと変わらない使い勝手やクオリティを。そう考える人にとって、MapFanナビークルは最適な選択肢と言えるだろう。

BACK機能紹介カーナビゲーションの証言TOPへ

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る