初代登場から20年の歴史を持ち、本格的な悪路走行もこなすミドルサイズSUVのスズキ『エスクード』が、現行型になって初めてのマイナーチェンジを実施した。26日より発売する。
今回のマイナーチェンジの狙いは、さらなる走行性能と快適性の向上。もちろん内外装のクオリティアップも図られているが、メインは直4とV6の双方のエンジンが排気量を拡大し、大幅なパフォーマンスアップを果たしていることだ。
直4エンジンは2リットルから新開発の2.4リットルとなり、V6は2.7リットルからやはり新開発となる3.2リットルに拡大された。そして3.2リットルには9月からの発売となるが、高速走行中に車間距離を自動的に維持してくれるアクティブクルーズコントロールシステムや追突軽減ブレーキ設定車も用意する。
エスクードのチーフエンジニアを担当した大野守之さんは「今回のマイナーチェンジはポイントはエンジンを2タイプとも新開発のエンジンに切り替えたことです。排気量アップによる動力性能の強化はもちろんのこと、エンジン自体の静粛性の向上やボディ側の遮音性の改善を図っていますので、快適性も大幅に高まっています」
「また、エクステリアもSUVらしい力強いデザインとし、インテリアもメーターパネルやエアコンスイッチを新しくすることで質感の向上を図っています。急な坂道での走行をアシストしてくれる、ヒルディセントコントロールやヒルホールドコントロール機能も上級グレードに採用しました」とコメント。
改良にあたってのデザイン面の変更は大きくはないが、エンジンや電子制御を利用した先進装備などは大きく進化している。見た目よりも内面を大幅に磨き上げているところは、スズキらしいマイナーチェンジの手法だ。