トヨタ、北米の生産体制を再編…成長戦略曲がり角

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トヨタ、北米の生産体制を再編…成長戦略曲がり角
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トヨタ自動車が、建設中のミシシッピ工場で、大型ピックアップトラックを生産するのを中止して、ハイブリッドカー『プリウス』を生産するなど、北米の生産体制の再編を決定したのは、予想以上に米国市場が低迷しているためだ。

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米国市場では、サブプライムローン問題を端に発する金融市場の混乱から景気減速が鮮明になっている。これに加えて、ガソリン価格の高騰で新車市場は低迷。特に、ピックアップトラックなど、燃費の良くないモデルの販売が急落している。

トヨタは今年に入ってから米国の新車販売台数が前年を越えたのは4月だけで、6月は前年同期比21.4%減と大幅マイナスとなった。

トヨタはこ数年、米国の新車販売がフォードを抜いて、GMにも迫りつつあるほど急成長を遂げてきた。ミシシッピに建設中の新工場は、ビッグ3の本丸であるピックアップトラック市場に本格的に切り込み、GMのお膝元である米国市場でシェアトップを狙うトヨタの意気込みの現れと見られていた。しかし、市場の急変にトヨタとしても計画変更で対応せざるを得なくなった。

ミシシッピ工場では、需要が生産が追いつかない状態にあるプリウスを生産し、米国工場で高い操業度を維持する方針だ。

ここ数年、北米を中心に相次いで現地生産化を加速させてきたトヨタ。米国市場の予想外の落ち込みに、今後の成長戦略の見直しも余儀なくされる可能性がある。

《レスポンス編集部》

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