近畿大、茶かすから製造したバイオコークスの実証実験

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近畿大、茶かすから製造したバイオコークスの実証実験
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近畿大学は16日、次世代バイオリサイクル燃料「バイオコークス」の大型実用炉で初の実証実験を実施したと発表した。実験の結果、石炭コークスの11.4%を代替できることが分かった。

実験は豊田自動織機の東知多工場(愛知県半田市)内にあるエンジン部品用の大型鋳造炉で実施した。通常の燃料である石炭コークスの一部をバイオコークスに替え、長時間の連続操業試験を実施し、製造工程への影響を評価した。

その結果、製品製造工程に影響を及ぼすことなく、石炭コークスを少なくとも11.4%削減することができた。また、バイオコークスの熱分解ガスによる燃焼の効果で、石炭コークスだけの場合より炉内温度が上昇し、鉄源の溶解速度が速まった。

バイオコークスはほぼ全ての植物性廃棄物からの製造が可能で、今回の実証実験では、コカ・コーラシステムから提供された茶かすを使って製造した。同大学では、今後、代替率向上に向けた実証実験を継続するほか、生産能力が10t/日程度の量産機の開発も行っていくという。

《編集部》

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