気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年7月17日付
●松下、最大級の充電池工場、1000億円、大阪で2010年度稼働へ(読売・2面)
●トヨタ、日米欧で成長減速、新興国で巻き返し図る(読売・8面)
●新社長これを聞きたい / ブランド力の強化策は? 日野自動車白井芳夫さん「安全技術や燃費で差別化します」(読売・8面)
●ガソリン値下がり、先週比0.2円安(朝日・33面)
●五輪観戦ツアー低迷、食事・地震心配?10万円引きも(朝日・1面)
●ガソリン代負担拡大、スーパー家電量販、郊外店、苦心の集客(毎日・8面)
●青息吐息、ビッグ3 米自動車ガソリン高直撃、株価急落で窮地「対岸」ならぬ日本(毎日・9面)
●ダイハツから軽OEM富士重年7万台調達(産経・9面)
●トヨタ、世界販売を下方修正、米市場失速で(産経・9面)
●14歳がバスジャック、愛知の東名、「親にしかられて」逮捕、けが人なし(東京・1面)
●「航空機燃料税、半減を」全日空社長、政府に要望へ(日経・13面)
ひとくちコメント
ダイハツ工業、日野自動車を含むトヨタグループ全体の08年世界販売台数を当初計画の985万台から30万台強下方修正し、950万台前後にする方針で最終調整に入ったという。16日付の読売夕刊が報じたのを受けて、きょうの産経なども追随している。
それによると、「主力市場の北米の不振に加え、日本や欧州でも販売が低迷しているため」(読売)としている。ただ、07年の販売実績(936万台)は上回る見通しだ。例年、7月は社長と全副社長がマスコミの前に顔を出す「年央記者会見」を実施しているが、今年は「現時点では検討中」(広報部)としており、超多忙な首脳陣のスケジュール調整を考えると見送られる公算が強い。
従って、8月7日、木下光男副社長が発表する「第一四半期決算」の席では「下方修正」が話題になるとみられるが、最大の焦点は「台数」よりも「利益」。大型車中心の「30万台減」の影響と今のところ予想レートより5円前後の「円安」傾向にある収支バランスが興味深い。