市光工業は、AFS(自動配光制御ヘッドランプ)にLEDを組み合わせ、運転者の疲労軽減や対向車の幻惑防止を実現する新システムを開発したと発表した。
市光工業が開発した新システムは、左右に一対の可変配光LEDユニットを配置し、その照射角をそれぞれ制御するもの。システムでは、通常走行時、二つの光を重ねて一つの光として遠方の視認性を向上させ、走行速度に合わせて明るさを調整するほか、複数の光源を使用したときに生じがちな筋をなくすような配光を可能にし、夜間の運転者の疲労を軽減する仕組み。
また、ステアリング、ウインカーの操作に連動して車体の動きを検知、照射角を調整するとともに、右折時などで対向車の幻惑が予想されるタイミングに合わせて瞬間的に自動消灯、再点灯するというような、きめ細かく高度な電子制御を組み合わせる。これらの独自技術によって、従来の方式では困難であったAFSの新制御をLEDの活用により実現する。
このシステムは、7月23日から7月25日まで幕張メッセで開催される「ATインターナショナル2008」に特別展示する予定。