GPS(全地球測位システム)のチップ、モジュール、サービスを提供するスイスのユーブロックスAG社は、業務用配車管理システムソリューションを提供するモバイル・ナレッジ社がニューヨークのイエローキャブの配車に利用している乗客情報モニター・POSシステムに、ユーブロックス社の推測航法機能を備えたGPSモジュールを採用したと発表した。
モバイル社の乗客情報モニター(PIM)は現在、世界で最も幅広く導入されている乗客向けの車内情報・娯楽・POS端末だ。
PIMはGPSナビゲーション、追跡、POS、娯楽機能を一つの機器に統合している。ニューヨークのタクシー・リムジン委員会は、モバイル社のほかにも2つの同様のシステムを承認し、その管轄で運営する1万3000台のイエローキャブにこれらのシステムを今年の8月31日までに導入することを命じている。
モバイル社などは、現在までに5000台に導入を完了した。
PIMは地図上に配置される車両を10.4インチのタッチスクリーンに表示し、後部席の乗客は画面を見ながら、走行状況を確認することができる。ユーブロックスの推測技術を利用することで、PIMはニューヨークの混雑した道を走る車両を確実に追跡することができる。推測技術はセンサーをGPSと組み合わせることで、GPS信号がない高層ビル群の道路、トンネル、駐車場、その他の閉塞環境でも100%の道路網羅を提供するとしている。