パリ自転車シェアリング1周年---1日1500台修理回収

自動車 社会 行政
パリ自転車シェアリング1周年---1日1500台修理回収
パリ自転車シェアリング1周年---1日1500台修理回収 全 5 枚 拡大写真

仏パリ市の自転車シェアリング・システム『ヴェリブ』が1周年を迎えた。ヴェリブは2007年7月15日、パリ市が正式にサービスを開始。実際の運営・管理はフランスの大手広告代理店JCドゥコーが担当している。

現在市内1200のステーションに、1万6000台のヴェリブ専用自転車が配備されている。1年間の利用登録は19万8913万件に達した。1日あたりの利用者数は11万 - 12万件にのぼり、平均利用時間は18分。利用目的は、通勤・通学が39%、観光や散策が33%、運動が24%となっている。

ヴェリブの利用時間は出発地ステーションのロックを外して自転車を利用し始めたときから、到着地のステーションに返却したときまでで計算される。30分未満は無料。30分後から1ユーロ。1時間後から2ユーロ。1時間半以後は30分ごとに4ユーロに設定されている。支払いおよび、返却しない場合の保証金引き落としのため、クレジットカードが必要。手続きはステーションに設置された自動機で行なう。

ヴェリブ乗車中の交通事故は29件発生し、3名が死亡した。そのため現在一部道路で供用が開始されている自転車専用レーンの、さらなる拡充が進められている。

またすでに3000台のヴェリプが盗難に遭い、1日1500台の要修理車両が専用トラックでセンターに回収され補修を受けている。普及の陰には、こうしたまめな管理が存在することも事実である。

パリの成功を受けて、イタリアのミラノ市でも同様の自転車シェアリングの導入が検討されている。しかし運営・管理する広告代理店の入札段階で広告スペースの面積をめぐって行き違いが生じ、交渉は難航している。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  2. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  6. マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
  7. メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
  8. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
  9. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  10. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
ランキングをもっと見る