東京海上ホールディングスは、子会社である東京海上日動火災保険を通じ、米国の損害保険グループのフィラデルフィア・コンソリデイティッド社及び傘下の損害保険会社を買収すると発表した。買収は、友好的なもので、フィラデルフィア社はの取締役会は賛同している。
東京海上グループは、世界トップクラスの保険グループを目指し、海外保険事業の規模・収益の拡大を中長期の成長戦略の牽引役と位置づけ、自力での成長に加え、M&Aによる取り組みを強化している。従来からのアジア、ブラジルなどの新興市場での買収に加え、今年3月には英国ロイズ「キルン社」買収を通じロイズ市場に参入するとともに、次の重要課題として世界最大の保険市場である米国市場での本格展開を検討してきた。
東京海上では、フィラデルフィア社が米国損害保険業界の中でも屈指の優良保険会社であると判断、買収することで、英国ロイズ「キルン社」の買収と合わせ、米国・ロンドン両主要損害保険市場に布石を打ち、海外保険事業の収益の飛躍的拡大を目指す。
買収金額は47億500万ドル(約4987億円)で、日本の金融機関による外資系企業の買収では過去最大規模となる。