NECは、自動車業界で組込みソフトウェア開発の標準プロセス「オートモーティブスパイス」の導入から定着までトータルに支援する「オートモーティブスパイス適用コンサルティングサービス」を商品化、24日から提供開始した。
商品化に伴って国内で唯一、オートモーティブスパイスの監査実施に不可欠なISO/IEC15504公式アセッサーを持つビジネスキューブ・アンド・パートナーズと協業し、コンサルティング、教育サービスを共同で提供する。
最近の自動車のエレクトロニクス化を背景に、大規模で複雑なソフトウェアを高品質かつ短期間で開発する手法が必要なことから、欧州の自動車メーカを中心に策定された標準プロセスがオートモーティブスパイスだ。
これまで日本の自動車業界では、他の業界でも活用されているソフトウェア開発プロセス「CMMI」が主に利用されていた。オートモーティブスパイスは自動車業界に照準を当てた開発プロセス項目を多数含むことから、欧州だけでなく日本でも導入が広がりつつある。
その中で、オートモーティブスパイスを自社環境に合わせた導入・監査対応・運用改善を効率的に進めたいという企業のニーズが高まっており、今回商品化した。
コンサルティングサービスは、オートモーティブスパイスを用いて車載ソフトの開発プロセスの現状を分析し、顧客企業での改善活動を支援するとともに、ビジネスキューブ社のアセッサーも加えた教育や監査対応トレーニングを提供することで、顧客企業の効率的なオートモーティブスパイスの導入を支援する。
価格は、1500万円から。
NECは、このサービスの専任コンサルタント10人体制を確立し、体制を拡大しながら今後3年間で70社への販売を目指す。