【GM100周年 特別企画】「車内では歌を歌っているよ。サッチモもチェット・ベイカーも歌ったんだから。」 日野皓正インタビュー

自動車 社会 社会
【GM100周年 特別企画】「車内では歌を歌っているよ。サッチモもチェット・ベイカーも歌ったんだから。」 日野皓正インタビュー
【GM100周年 特別企画】「車内では歌を歌っているよ。サッチモもチェット・ベイカーも歌ったんだから。」 日野皓正インタビュー 全 11 枚 拡大写真
ジャズ・トランペッター 日野皓正

音楽は修行、僕は修行僧

日野はスキーやゴルフなど多趣味でも知られる。しかし、これらのスポーツはただ遊ぶためでなく、タフな演奏に必要な体力をつけるためでもある。酒を飲まず、体調管理に気を配るのも、全ては最高のパフォーマンスのためだ。事実、年齢を疑うほどパワフルなサウンドは、年を重ねるにつれ、深みを増しているように感じられる。「温かい、愛のある演奏をしたい」と語る日野。サッチモのように、ワンフレーズで涙が出るようなサウンドが目標という。

【画像全11枚】

「50年以上やっても、まだまだ練習。何日も練習してせっかくトランペットに馴染んだ唇が、2日吹かなかったら元に戻っちゃうんだから。休んでなんかいられないよ。音楽は修行で、僕は修行僧みたいなもの。この修行に終わりはないし、一生をかけて続けていくよ。神様に“死ぬまで吹き続けて、人を癒してあげなさい”と言われてるから手を抜けないんだよね」

◆日本人としての自覚

アメリカでの成功、という輝かしいイメージが強い日野だが、ニューヨーク生活の中で、最も強く意識させられたことは自分が日本人、アジア人であることだったという。

「昔から“ジャズはアメリカのもの”。僕はそんなアメリカの音に憧れ、彼らと同じように演奏をしているつもりなのに“日本的な音だね”なんて言われてきた。1972年、ベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演した次の日の新聞には“Terumasa Hino KARATE Jazz!!”なんて書かれていたからね。あくまでJazzは黒人の音楽。“彼はいいプレイヤーだけど、日本人だからな”なんて言葉が返ってくるんだよ」

◆まずは隣国と仲良くなること

アメリカ人でもなく、黒人でもない。日野にとってアメリカでの生活は自らのアイデンティティを問い続けた日々でもあった。国籍や肌の色を超えて、人間はわかり合えるのだろうか。日野は考えた。音楽の力で、人びとが連帯しあえる世界をつくることはできないだろうか。

「まず韓国や中国をはじめとした、隣国から仲良くならないといけない。“世界平和”の一歩は隣人から。そしてアジアをEUのようにひとつにしたい。いきなり政治家同士が話し合ってもうまくいかないから、音楽などの文化交流が先立つことが必要なんだ。僕一人では微力だけど、メッセージを発信し続けることが大切だと思ってるよ」

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《鷲尾康彰@DAYS》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型、予想CGだけではわからない…9月のスクープ記事ベスト5
  2. 日立建機、マルチブーム仕様解体機を受注開始…最大作業高さ28m
  3. 電動軽トラック、フォロフライ『FKT』の魅力は?…9月の新型車記事ベスト5
  4. トヨタ『カローラスポーツ』次期型はどうなる? 5ドアハッチバックを残す理由
  5. ホンダ『CB400スーパーフォア』販売の出足は快調だが、試乗では?…9月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  3. TSMC第二工場隣接地で半導体クラスター支援プロジェクト、熊本で「NEX.PT」始動…永井運送
  4. タイヤ整備向け記録・管理アプリ「e-整備TIRE」、ナンバープレート撮影で車両データを自動取得…KTCが10月提供開始
  5. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
ランキングをもっと見る