【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(後編)

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(後編)
【神尾寿のアンプラグド特別編】iPhone 3Gが扉を開けた!? 国内携帯市場のボーダレス化(後編) 全 8 枚 拡大写真

ワイヤレスジャパンに見る中韓勢の“勢い”

7月22日から24日まで開催された「ワイヤレスジャパン2008」。毎年秋に開催されるIT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN」に比べると規模は小さいが、ワイヤレスジャパンはモバイルに特化した密度の高いものものだ。今年はこの会場において、ひとつの異変が見られた。それは展示ブースの広さや、会期中の各種広告に見られる中韓勢の“勢い”である。

それが最も顕著だったのは、ドコモブースを取りまく一角においてだ。ここは例年、NTTドコモが巨大ブースを構えて、それに従うように国内メーカー各社がブースを設置する場所。しかし今年は様相が異なった。ドコモの正面に、ドコモに負けない規模で巨大ブースを構えたのは、韓国のサムスン(Samsung)電子だったのだ。

ワイヤレスジャパンに出展したある企業の幹部によると、サムソンの出展はかなり強引なものだったという。

「開催の直前になって、サムスン側から展示ブースの規模を倍にしたいという申し入れがあったそうですよ。主催者側は調整にずいぶんと苦労したようです」(出展会社幹部)

ブースの規模では、NECや富士通など名だたる日本メーカーを上まわる。しかも“ドコモの正面”という立地は、否応なく人々の目に付く場所だ。サムスンはグローバルではノキアやモトローラの向こうを張る携帯電話メーカーだが、日本市場でのシェアは10%未満。「海外メーカー製のケータイは売れない」(販売会社幹部)といわれる日本で、これだけ大々的な出展を行うのは異例のことだ。

「サムスン電子は年間で約330機種(各国向け仕様変更も含む)を発売し、2008年にはグローバルで2億台の販売規模を目指しています。日本市場も重視しており、(キャリアサービスやワンセグなど)日本独自サービスへの対応も含めて、様々な検討をしているところです」(サムスン電子幹部)

ブースでは同社のフラッグシップである「OMNIA」を中心に実機を積極的に展示。OMNIAは年内にも日本で発売される見込みであり、サムスンのスタッフが熱心に日本人の声を聞く姿が目立った。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
  5. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る