【日産 先進技術試乗】ペダル側に反力を発生させて燃費を改善『ECOペダル』

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【日産 先進技術試乗】ペダル側に反力を発生させて燃費を改善『ECOペダル』
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ECUで燃費状況をモニターし、ペダル側に反力を発生

今回の先進技術試乗会ではもうひとつ、ユニークな取り組みの試乗が用意されていた。それが「ECOペダル」だ。

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これは2009年度の新型車から搭載される予定の機能で、従来の高燃費走行状態を知らせる「ECOランプ」にあわせて、燃費の悪いアクセル操作をしたときにペダルに壁にあたったような“重さ”が生まれてエコ運転を促すというサポートシステムだ。ECUで燃費状況をモニターし、ペダル側に反力を発生させるという原理は単純であるが、この制御がとても巧みで感心させられた。

テスト走行では、フィードバック量の異なる2つのモードで2回の試乗が行われたが、どちらのモードでも最適なアクセル量を超えると発生する反力がしっかりと感じられた。それでいてアクセルの踏み込みを阻害するほどの感触ではなく、あくまでインフォメーションの提供に留まっている。このUI(ユーザーインターフェイス)の作り込みはうまい。聞けば、「最終的なフィードバック量の設定は、ベテランテストドライバーの感性で決めている」(説明員)という。

◆身体的インターフェイスは発展の余地あり

ECUや各種センサーの発達で、クルマが持つ“エコドライブ支援の情報”は増加し、その精度も高くなっている。しかし、それをドライバーに伝えるという点では、モニターやインジケーターで表示するなど視覚的なインターフェイスに頼りがちであった。だが、運転中という環境を鑑みれば、視覚情報の増加が続けば、ドライバーの認知が追いつかなくなるのは自明だ。その点で、ECOペダルのように「触感」を活用するのは理にかなっている。コンピューティングの世界でも「タンジブル・ビット」というインターフェイス手法が注目されているが、クルマの情報化の流れでも、同様に身体的インターフェイスの活用には発展の余地がかなりありそうだ。

《神尾寿》

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