【日産 先進技術試乗】既存の機能や装備にも改善の取り組み

自動車 ニューモデル 新型車
【日産 先進技術試乗】既存の機能や装備にも改善の取り組み
【日産 先進技術試乗】既存の機能や装備にも改善の取り組み 全 5 枚 拡大写真

スマート・オート・ヘッドライトで薄暮時やトンネルでの被視認性を向上

セーフティ・シールドやGPS携帯協調歩行者事故低減システムほど大がかりなシステムではないが、確実に安全性向上につながりそうな細かな技術開発や既存装備の改善も取り組まれている。

【画像全5枚】

例えば、筆者が注目したのが「スマート・オート・ヘッドライト」だ。これは既存のオート・ヘッドライトを改良し、薄暮時や、トンネルに入ったらすぐにヘッドライトが点灯するようにしたもの。

照度センサーの感度を改善し、点灯するかどうかを判別するロジックを改良することで、「木陰やビル陰などで不必要に点灯させずに、薄暮やトンネルに入った瞬間など必要なシーンでは的確かつ迅速にライトが点灯するようにした」(説明員)という。さらにワイパーの動作信号と連動することで、雨天も判別して、必要な場合はライトを点灯させる。これまで利便性の装備だったオート・ヘッドライト機能を、制御を賢くすることで“安全走行”のためにも役立てるというコンセプトは高く評価できるだろう。

◆オートプリテンショナーの進化版、インテリジェント・シートベルト

また、もうひとつユニークだったのが、「インテリジェント・シートベルト」だ。これは従来、プリクラッシュセーフティの一部として実用化されていた事故直前シートベルト巻き上げ装置「オートプリテンショナー」をさらに発展させたものだ。ECUやステアリング操作の状況も総合的に判断し、先行車との追突が避けられない「事故直前」だけでなく、クルマの横滑りや急ハンドル時にもシートベルトを自動で巻き上げて“たるみ”を取り、ドライバーやパッセンジャーの身体をしっかりと拘束する。安全性と安心感を提供する仕組みに進化している。

さらにインテリジェント・シートベルトでは、乗車時にシートベルトが前にせり出して身体をひねらなくても着用できるようになるほか、装着すると自動的に体型にあわせてフィットする機能まで用意されている。これらは利便性向上に役立つだけでなく、これから先進国で急増する高齢者のサポート機能としても役立ちそうだ。

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  2. 日産『セレナ』改良新型、「LUXION」「ハイウェイスターV」が新グリルで表情一新…278万5200円から
  3. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
  4. ヤマハが新基準原付を2026年3月、日本発売へ…台湾から『ジョグ125』導入
  5. トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る