GM、タイにディーゼルエンジン工場を新設

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ゼネラルモーターズ(GM)は、4億4500万ドルを投じてタイにエンジン工場を新設するとともに、同国内の既存の自動車組立工場を改装すると発表した。

新工場の敷地面積は1万4492平方メートルで、GMとして東南アジア初のディーゼルエンジン工場となる。生産する4気筒エンジンは、タイをはじめ世界各国の市場で販売されるシボレー車に搭載する予定だ。

工場の起工式にはエリック・G. ジョン米国駐タイ大使をはじめ、タイやASEANの政府関係者ら約400人が出席し、コンクリート注入などのセレモニーが行われた。

今回の投資額には、小型ピックアップトラックのシボレー『コロラド』次世代モデルの開発費用や、その生産拠点となるラヨーン自動車組立工場の改装費用も含まれる。新型コロラドはタイ国内で販売するほか、世界各国の市場に輸出される。

新工場は2010年から操業し、当初は従業員340人を雇用する。生産するユニットは2.5リットルおよび2.8リットルのターボディーゼルエンジン2種で、生産能力は年10万基以上を目標としている。これらのエンジンはまず新型シボレーコロラドに搭載する予定だ。

先進技術を駆使した環境に優しいこのクリーンディーゼルエンジンは、イタリア・チェントに拠点を置くディーゼルエンジンメーカーのVMモトリと共同で設計・開発した。GMは昨年VMモトリの株式50%を取得、米ペンスキー・コーポレーションと合弁事業を設立している。

今回の工場建設について、GMのリック・ワゴナー会長兼CEOは「工場建設はGMが掲げる2つの世界戦略を強力に推進している事実を示すものだ。ひとつは、化石燃料への世界的な依存を減少するための代替燃料や推進システム開発の加速化、そしてもうひとつは、GMが世界をリードし続けていく上で重要な拠点となる東南アジア地域を含めた新興国市場での成長だ」と述べている。

《レスポンス編集部》

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